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  先日初心者向けのワインセミナーに参加してきたので、その内容をまとめてみたいと思います。



ワイン用のブドウと普通のブドウ



ワインのブドウ品種は世界に5000種あると言われています。ただし実際にワイン用として栽培されているのは約100品種くらいだそうです。 ワイン用のブドウと生食用ブドウは見た目や味が異なります。 私たちが普段食用として口にするブドウは粒が大きく、皮は薄く、種は小さい、そして糖分と酸味が穏やかでバランスがいいです。 それに比べてワイン用のブドウは皮が暑く、種は大きく、糖度が高く酸味も強いのが特徴です。 形としてはブルーベリーやラズベリーなんかの”ベリー”がつく果物を想像していただくとわかりやすいかもしれません。



有名なブドウ品種(赤ワイン)



・カベルネ・ソーヴィニヨン 地域:フランス/ボルドー地方・アメリカ・カルフォルニア州・チリなど 高品質な赤ワインを生む品種の一つで、含まれるタンニンは黒ブドウの中でもトップクラスです。長期熟成タイプのワインが多く、ブドウの皮は厚く濃い色の濃いワインとなりしっかりとした渋みと酸味が特徴です。 ちなみに上の写真では一番左が色が濃くカベルネ・ソーヴィニヨンです。(わかり辛いですが。。) ・メルロー 地域:フランス/ボルドー地方・アメリカ・カルフォルニア州・チリなど 濃厚でありながら、タンニンと酸味は比較的穏やか。近年、人気が上昇栽培面積も増えています。 長期熟成タイプも造られ独特の濃い赤色が特徴です。 ・ピノノワール フランス/ブルゴーニュ地方・フランス/シャンパーニュ地方・フランス/アルザス地方・アメリカ/オレゴン州など 高品質な赤ワインを生む品種であるが、栽培地を選ぶ。比較的寒冷な栽培地を好み、限られた土地で栽培されています。房は小さめで、果皮はやや薄い。タンニンは穏やかで果実味が高く、まろやかなテイストが特徴です。長期熟成に向いています。 ・シラー フランス/コートデュローヌ地方・アメリカ/カリフォルニア地方・オーストラリア(シラーズ)など ブドウの果皮の色調は濃く、濃密でパワフルなワインとなる傾向がある。タンニンと果実味が豊富で若いうちからの飲用に向いています。また熟成させるとまろやかでしっかりしたワインとなります。 ・ガメイ フランス/ボジョレー地方・フランス/ロワール地方など 栽培の適応範囲は広い。色調は鮮やかで軽快な香味特性のワインです。 ・テンプラニーリョ スペイン/リオハなど 主にスペインで栽培されている品種です。比較的早く熟すが果皮は濃厚で厚みがある。 ・サンジョペーゼ イタリア/トスカーナ州など トスカーナ州をはじめ広い地域で栽培されています。濃いルビー色でタンニンと果実味が豊富なワインとなります。イタリアの代表的ワイン、キャンティの主要品種です。 ・ネッビオーロ イタリア/ピエモンテ州など 果実味豊かで、しっかりしたタンニンをもち、長期熟成によって真価を発揮するワインとなります。イタリアの代表的ワイン、バローロとパルバレスコの主要品種です。いわゆる重ためのワインによく使われています。 ・マスカットベリーA 日本 1927年(昭和2年)に川上善兵衛氏により、交配された日本の代表的品種です。キャンディのような甘い香りが特徴で、優しい口当たりとなめらかな味わいのワインとなります。 最後のマスッカトベリーA以外は世界的に有名なぶどう品種で、発祥の地以外でも育てられています。 今回はこの辺りで。次回は白ぶどうの品種やワイングラスについて書こうと思います。